ニュースレターを出しているけど、なかなか結果が出ない!
そう悩む経営者さん、担当者さんの相談が続きました。
お話を伺って、これまでの経験も踏まえて、かなり深く具体的にアドバイスさせて頂きました(有料相談)
今回は、さらっとした上澄みだけの内容だけですが「なぜ、ニュースレターで結果が出ないのか?」について綴ってみました。
参考になりましたら幸いです。
【1】ニュースレター発行の目的が曖昧・不明確
何となくニュースレターを作っていると、反応が薄いのは当たり前のこと。
前任から引き継ぎで仕方なく…という話も伺ったことがありますが、それでは読み手(お客様)も読みたいニュースレターに仕上がる可能性は低い…つまり、売上やリピート・クチコミ集客にはつながりません。
ましてやニュースレター担当になったばかりに…退職したくなり…本末転倒です。
現在、サポート中で「結果の出ているニュースレター」の制作目的は
●ニュースレターを楽しみにしてくれるお客様がいるから
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
これが一番の制作目的になればベスト!
なのですが、ここにたどり着くまでは少し時間がかかることが多いです。
特に、BtoCの場合
ニュースレターを定期的に発行し、お客様に届けていると
「いつも、お手紙ありがとう」と言われることが増え、お客様ととても良い関係になることが殆どです。
つまり「売りっぱなし」ではない、気にかけてくれている(フォローしてもらっている)という気持ちになり、イベントや新商品・サービスなどの情報も売り込みと感じず、お知らせ・情報として受け取ってもらえることが多いです。
●ニュースレターを楽しみにしてくれるお客様がいるから
上記の目的になるまでは
●お客様と仲良くなる=お客様のファン化
●お客様への「知って得する・教えてもらって良かった」という情報の提供
このようなニュースレター制作の基本目的であったり
●社長・店長・スタッフの自己開示・自社開示
⇒仕事がしやすくなる
(クレーム減少にもつながる)
●アフターフォローとして(売りっぱなしにしない)
●スタッフ教育の一環(帰属意識・コミュニケーション能力の向上)
●採用増加ツールとして「社内見える化」
などを意識することで、ニュースレター効果が徐々に出てきます。
つまり
◎ニュースレターの制作目的を明確にすること。
◎読み手(お客様)を意識して制作すること。
◎お客様も「既存顧客(フォローorロイヤルカスタマー)」「見込み客」など対象相手を明確にし、誌面を通じた関係構築を意識することが大切です。
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【2】ニュースレターのタイトル・写真・コンテンツ(コーナー名)など、素材が良くない
文章(テキスト)だけのニュースレターは読んでもらいづらいのは当たり前です。あなたの会社・お店からのニュースレターを読者が待ち望んでいる状態にならないと「テキストのみニュースレター」は難しいでしょう。
(もちろん、BtoBの業界内新聞的なニュースレターの場合は別です。テキストだけでも有益・有効な情報は、相手にとって待ち望まれるニュースレターになります)
●まずはタイトル
わかりやすいところでは、「◯◯通信」「◯◯かわらばん」「◯◯Times」「◯◯ジャーナル」など
基本的には、タイトルはわかりやすいのが一番です。
なぜなら「誰から(ニュースレター)が届いたのか、瞬時に理解できない=記憶に残りづらい」となるからです。
ニュースレターは「あぁ、今回も届いた(届けてくれた)」ということも重要な目的のひとつです。
上記以外の場合は、タイトルの下に「そのタイトルの理由や想い」を毎回伝えることをオススメしています。
●次に、写真!
これは重要で、使ってる写真が暗い!見づらい!アングルが悪い!いつもイマイチ!では、読者の見たい気持ちが萎えてしまいます。
文字(テキスト)を読んでもらえなくても、写真だけでも見てもらえることで、まず記憶に残りやすくなります。
本来の内容とはズレますが、ラーニングピラミッドという研究結果があり、
読書(テキスト)による学習定着率「10%」
動画学習の学習定着率「20%」…
という結果があり、テキストより写真の方が記憶に残りやすく、目が行きやすくなります。
また、人間の本能として脳が瞬時に情報把握本能が働くため、写真(特に人の顔)目が行くはずなのです。
話が逸れましたが、
美容室のニュースレターなら「スタイリング事例」は暗い写真より、明るくキレイな写真の方が勿論良いですし、
工務店・リフォーム業のニュースレターなら、施工事例として、Before⇒After も暗い写真よりは明るく構図も考えられた写真が良いのは当たり前ですよね。
クリニック・治療院のニュースレター
患者さんの写真も、明るく笑顔の方が良いのは当然で、そこには一番注力すべきなのですが…
なぜ?この写真を使ったの?
そのようなニュースレターも時々拝見します。
専用写真加工ソフトまでいかなくとも、写真加工アプリ等で、読み手の気持ちになっての写真加工は絶対条件です。
少しくどく綴ってしまいましたが、写真が悪いと
本当にニュースレターを見てもらえる可能性が下がりますから、そこだけは客観的な視点で判断することをオススメします!
●あとは、誌面の各コーナー(コンテンツ)
各コーナーをスタッフ一人ひとりに担当してもらうことをオススメしています。(こうすることで、ニュースレター制作をスタッフ教育費にすることも可能です)
お客様の顔を思い浮かべながら、「この言葉・文章は伝わるかな?」と考えることで、コミュニケーション能力が高まります。
コーナータイトルも、担当スタッフに考えてもらうことをオススメしています。(タイトルがイマイチなら、また変えれば良いのです。反応を見ながら、何度もくり返し改善すれば良いのです)
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【3】ニュースレターの誌面の企画・内容が間違っている(ズレている)
正解・不正解の定義は曖昧ですが、読み手(お客さん)が「読んでみたい!」「面白そう♪」「為になる」情報を心掛けることが大切です。
せっかく、時間とコストを掛けてニュースレターを作るのですから、発行するからには読んでもらいたいですよね。
会社やお店の情報掲載も必要ですが、「共感しやすい話題」なら、お客様から「あれ見たよ!私もそう思ってた」や「私はコレが好き!」など、次回お顔を合わせた際に話題のひとつになります。
つまり、これのくり返しで仲良くなり(関係性の構築)
リピートやクチコミにつながってゆきます。
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【4】ニュースレターの発行手段・送り先(リスト)が間違っている
ニュースレターの発送先(配信先)も、一度も精査しないまま発送(配信)している会社・お店も少なくないですね。
特に発送の場合はコストも掛かるため、定期的に送り先(リスト)を整理したいところです。
折角、つながったご縁ですが、どこかで見切りをつけること…も必要です。もちろん、バッサリ切る必要はなく、月1回・二ヶ月に1回・年4回ニュースレター発行なら、年末に1度だけ発送(配信)するなど、発送方法(配信方法)の精査も必要です。
現に、弊社サポート先でもリストの精査はもちろん、
ニュースレターの発行手段や発送方法の見直しを1〜2年に一度お手伝い。
中には驚くような精査方法、リスト見直し手法もあるのですが、ここでは割愛。
ニュースレターの最後に、「発送(配信)停止をご希望の方は〜」と送り先(お客様)にお伝え・記載するのも、ひとつの方法です。
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【5】ニュースレター発行間隔・時期が間違っている
ニュースレター発行時(3ヶ月〜半年)は、発行を認知・意識してもらうため、毎月発行をオススメしています。
続けて発行し手元に届けることで「何これ?」「前も来てたやつね」「あぁコレね」と、読み手(お客様)が認識してくれます。
この状況になると、情報を素直に受け取ってもらいやすくなり、内容も記憶してもらいやすくなります。
少しだけセールス要素を入れても、受け入れてもらえます。
冒頭の「いつもお手紙ありがとう」と感謝の言葉を頂くのも、早ければ三ヶ月目からです。
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本日のニュースレターについての記事が、皆さまのビジネス・事業の参考になれば幸いです。
ニュースレター販促(紙媒体)レポート
ニュースレターの作り方・ネタ事例・作成時のポイント(5つの箇条書きと解説)
1.明確な目的設定とターゲットの特定
ニュースレターを作成する上で最も重要なのは、何のために、誰に向けて発行(配信)するのかを明確にすることです。
例:、既存顧客へのリテンション、新規顧客獲得など、目的によって内容やトーンが変わります。
新商品の告知はさりげなく、セールス
ポイント:ターゲットの属性(年齢、性別、興味関心など)を細かく分析し、その層に響く内容を盛り込みましょう。
2.読者の心を掴む魅力的なコンテンツ設計
読者が最後まで読み進めたくなるような、興味を引くコンテンツを設計しましょう。
ネタ事例:
新商品紹介:商品の魅力を分かりやすく伝え、読者の購買意欲を刺激する
インタビュー記事:社員や顧客へのインタビュー記事は、人間味あふれる内容で親近感を抱かせます
コラム:専門家によるコラムは、読者の知的好奇心を満たし、信頼感を高めます
お役立ち情報:読者の生活に役立つ情報提供は、顧客満足度向上に繋がります
ポイント:ストーリーテリングを取り入れたり、ビジュアルを効果的に活用したりすることで、より魅力的なコンテンツになります。
3.見やすいレイアウトとデザイン
見やすいレイアウトと洗練されたデザインは、読者の目に優しく、情報伝達をスムーズにします。
ポイント:
余白を効果的に使い、文字と画像のバランスを調整する
フォントの種類やサイズ、色使いに統一感を持たせる
目立つ見出しやキャッチーな言葉で、読者の興味を引きつける
CTA(Call to Action)の設置
解説:ニュースレターを見た読者に、どのような行動を促したいのかを明確にし、CTAを設置しましょう。
例:
Webサイトへの誘導
商品の購入
イベントへの参加
お問い合わせ
ポイント:
CTAは、デザインや言葉遣いによって効果が大きく変わります。目立つ場所に配置し、行動を促す言葉を選びましょう。
4.効果測定と改善
ニュースレターの効果を測定し、改善に活かすことが重要です。
効果測定方法:
開封率
クリック率
コンバージョン率
ポイント:
読者の反応を分析し、次回の改善に繋げる
A/Bテストを実施し、より効果的な方法を探る
5.ニュースレター作成時のその他ポイント
定期的な配信:
読者の興味を維持するために、定期的に配信する計画を立てましょう。
パーソナライズ:
読者一人ひとりに合わせた内容(読み手を想像しながら作成)にすることで、より高い効果が期待できます。
紙質や印刷の質:
紙質や印刷の質にもこだわり、親しみやすさor高級感を演出しましょう。
環境への配慮:
リサイクル可能な紙を使用するなど、環境に配慮した素材を選ぶことも選択肢に入れること。(企業イメージや取り組みなどとのリンク)
まとめ
ニュースレターは、顧客とのコミュニケーションを深め、ブランドイメージ向上に繋がる効果的なマーケティングツールです。上記を参考に、魅力的なニュースレターを作成し、ターゲット層に響くような販促活動を行っていきましょう。
より詳しい情報が必要な場合は、お気軽にご質問ください。
例:特定の業界や商品に特化したニュースレターの事例を知りたい
例:効果的なタイトルの付け方を知りたい
例:配信頻度について相談したい
補足
このレポートは、一般的なニュースレター作成のポイントをまとめたものです。貴社の状況やターゲット層に合わせて、内容を調整してください。
ご希望に応じて、以下の点についても詳しく解説できます。
●ニュースレター作成ツールの紹介
●紙媒体とデジタル媒体の比較
●ニュースレターと他のマーケティング手法との連携
お気軽にお申し付けください。