マーケティングって何ですか?
マーケティング(Marketing)
日常に会話に使うくらい一般的な言葉になりましたが、
「マーティングってどういう意味ですか?」
ときどき聞かれることがあります。
結論から言うと
「マーケティング」の解釈は、人それぞれだと想います。
「Apple」=「りんご」と訳せますが
「Marketing」=無形のモノなので訳しづらいですよね。
「Market」という言葉自体も、売買市場・需要・販路・市況・相場…
広義ですので、解釈は人それぞれになるのは当たり前かもしれません。
………
チラシやPOPを勉強している方が
「いまマーケティング勉強中です」
というのも間違いではないでしょうし、
自分の業務の成功事例を「専門分野」として特化、ノウハウ化して
「◎◎マーケティングコンサルタント」という肩書きを持つ方も、
よくお見かけします。
また、プロモーションやリサーチ会社の名刺やWEBにも、
マーケティングという言葉はついていますよね。
では「マーケティング」とは何でしょう?
Wikipediaさんは、
マーケティングについて、このように仰ってます。
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マーケティング(英: marketing)とは、
企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。 一般的な企業活動のうち、商品・サービスそのものの企画・開発・設計やブランディングから、市場調査・分析、価格設定、広告・宣伝・広報、販売促進、流通、マーチャンダイジング、店舗・施設の設計・設置、(いわゆる)営業、集客、接客、顧客の情報管理等に至る広い範囲においてマーケティングミックスの4Pや4Cの活動が行われている。
なるほど、
「顧客が求めるもの」に対する「一連の流れ」と「具体的な方法」
そして「範囲」などを示していますよね。
また、
アメリカのマーケティング協会(AMA-American Marketing Association)の定義(2004)によると
顧客に向けて価値を創造、伝達、提案し、
組織および組織を取り巻く利害関係者を利するように、
顧客との関係性をマネジメントする組織機能と一連のプロセス
なるほど「顧客との関係性」という言葉が出てきましたね。
……………
また、経済学の世界に目を向けて
代表的な3つの「マーケティングについての考え方」を見てみると
■ドラッガーの定義
言わずとしれた 経営の神様ピーター・ドラッガーは、
マーケティングを組織における最も重要な活動として位置づけています。
マーケティングの目的は
「販売(セールス活動)を不必要にすること」
顧客を充分に理解すること、
顧客の要求に合った商品やサービスをデザイン・提供が実現すれば、
押し売りのようなセールス活動をしなくても自然に売れるということですね。
■コトラーの定義
マーケティングの世界で最も知られる
フィリップ・コトラー(ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院教授)は、
マーケティングとは
「顧客を分類し、ターゲットを絞り込み、そのターゲットに対して高い価値を提供し、利益をあげる活動」
コトラーさんの言葉には、
多くのバリエーションがあるようですが、
まとめるとこのような感じになるような気がします。
また、
「世界中の人々すべてを同時に満足させられるような商品は存在しない」
これもコトラーさんの言葉の中では、外せないものですね。
「重要な問いは、誰の、どんなニーズを、どうやって満足させるのか?」
「誰に売るのかではなく、誰に売らないのかを考える」
そのような意味合いの言葉も見受けられます。
■レビットの定義
セオドア・レビット(元ハーバードスクール名誉教授)は、
顧客をドリルを求めているのではなく、穴を求めているのだ!
(顧客は製品ではなく、その機能を求めているということ)
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これは聞いた事ある方も多いかもしれませんね。
レビットのマーケティングの定義は
「顧客を惹き付け、維持するという企業目的を達成するために、総力を挙げてやらなければならないすべてのこと」
なるほど、これらを改めて読むだけで
基本に還り、姿勢を正される気持ちですね。
最初の質問に立ち戻って
「マーケティングとは何か?」と尋ねられたら…
恐れ多いですが、
「お客さまに無理して売らなくても“売れる流れ”の構築」
「売らなくても売れる“お客さまとの良好な関係づくり”」
と、今は答えてます。
しかしながら、価値観がどんどんと変わりゆく状況、
3年後には、私自身
全く違う答えを口にしているかもしてません。
さて、ここで質問です。
あなたにとっての「マーケティング」とは何ですか?